本記事ではスーツのワイシャツの下に着る肌着の選び方を説明します。
この記事を読めばあなたにピッタリの肌着がきっと見つかります。
肌着の魅力に取り憑かれたsutasutaです。
ワイシャツの下に着る肌着。どのようにして選んでいますか?
恥ずかしながら私はこれまで何も考えずに「どれだって同じだろ」と適当に買ってました。
しかしそんな私に転機が訪れました。
何気なく見ていたamazonタイムセール品。その中のとある肌着に目が止まりました。
おっ、肌着が安くなってる。いつもエアリズムしか買ってないし、買っちゃおうかな・・・ポチッ
こんな感じで何気無しに買った肌着。いざ着てみると・・・・
なんだ、この肌触り!
ピッタリとしたフィット感!
ワキも臭くならない!
それまで肌着はどうせワイシャツを着たら見えなくなるから何でも良いと思っていましたが、完全に間違いでした。
それ以来、私はもっと良い商品があるんじゃないか?と、色々なメーカーの肌着の情報を調べ漁るようになりました。
するとわかってきたのが、ワイシャツ用に作られた肌着と普通のTシャツの違い。メーカーさんはいろいろ考えてらっしゃる。
そんな肌着の魅力を皆さんにも知って欲しい。
そこで本記事では私が肌着を調べまくった結果に得た男のワイシャツ用肌着の選び方をシェアしたいと思います。
直接に肌に触れ、毎日着るものだから、適当に選ぶのではなく、ちゃんと自分に合う肌着を見つけましょう。
ワイシャツの肌着の代表的な素材
メンズ肌着の着心地の良さは素材が8割を占めると言っても過言ではありません。
そんなメンズのワイシャツ用肌着の素材は大まかに分類すると、「綿100%」「化繊」「混紡」の3種類があります。
各素材のメリットデメリットに加え、どんな人・どんな季節におすすめか説明します。
綿(コットン)100%
綿のメリット
身体に直接触れる下着は肌触りが良い物を選びたいですよね。
その点、綿は自然素材で糸の先端が丸いため、柔らかい肌触りで敏感肌の人も安心です。
また綿の繊維は空洞構造になっており、汗を素早く吸い取り蒸発することで気化熱として体温を下げてくれます。さらに通気性もあるため、夏でも快適に着ることができます。
では冬では着れないのか?というと、保温性に優れるため冬でも快適に着ることができます。その理由はまたしても繊維の空洞構造。空気層が断熱効果を果たし、体温を外に逃がしません。
夏でも冬でも快適。まるで住宅の断熱材みたい
さらに汚れが落ちやすい特性もあるため、使っていても臭くなりにくいという、体臭持ちの人には見逃せないメリットがあります。
さらにさらに、濡れると強度が上がる特性があるため、家でガシガシ洗濯しても型崩れしにくい=耐久性にも優れるという嬉しいメリットまであります。
まさに肌着のためにあるような素材ですね。
綿のデメリット
しかし綿にもデメリットはあります。
まず代表的な欠点は縮みやすいという点。特に初めて洗濯をした時と乾燥機を使用した場合は2cmくらい縮む場合も。
しかし、洗濯表示に記されている通り洗濯したり、複数枚の肌着を着まわして繊維を休ませることで、長持ちさせることができます。
綿のインナーは2、3枚のセットで販売されているのは、そんな理由かもしれませんね
また近年の猛暑で人気を博している「吸湿速乾性」という汗が早く乾く機能がありますが、綿は逆に保湿性が良い分、乾きにくいというデメリットがあります。濡れて気持ち悪いだけでなく、汗冷えしたりしてしまうおそれがあります。
最後に黄ばみ。どの繊維でも多少は黄ばみがでると思いますが、綿は特に紫外線で変色しやすいといわれています。
- 敏感肌の人
- 体臭が気になる人
- オールシーズンOK(但し大量の汗をかく真夏日を除く)
綿のインナーについては下記記事で、数社の商品を比較紹介した記事がおすすめです。
詳細はこちら 男の綿インナー メーカー別比較記事へ
綿100%の代表的なワイシャツ用肌着
グンゼ 「the GUNZE」
綿の肌触りや吸水性、防臭効果は魅力だけど、綿の肌着のガッシリとした着心地は苦手・・・という人におススメしたいのが、グンゼのthe GUNZEです。
まるで化繊素材のような軽快な着心地&ゆったりとしたフィット感でありつつ、しっかりと綿の良さが感じられる名品です。
詳細はこちら 綿を越えた綿。軽快な着心地がクセになる the GUNZE
B.V.D 「GOLD」
綿の良さを十分に体感したい人は しっかりとした厚手の生地 B.V.DのGOLDがおススメ。 保温性もバッチリなので、秋から冬にかけて重宝します。
また身体にフィットするタイトなシルエットなので、スポーツをやっている方や筋肉質の方は身体のラインがしっかりと出て、めちゃカッコよくなるので、恋人や奥さんに喜ばれる一着です。(吸湿性が高いので、蒸れにくいのでワキもニオイにくいのが嬉しいポイント)
詳細はこちら 厚手の綿が汗をしっかり吸収。愛され続ける下着 B.V.D GOLD
化繊(ポリエステル・ナイロンなど)
化繊(ポリエステル・ナイロン)のメリット
化繊素材の代表的なメリットは間違いなく、吸湿速乾性でしょう。
元々、大量の汗をかくスポーツ用インナーの素材でしたが、近年の猛暑の後押しも受け、ユニクロのエアリズムで一気に普及が進みましたね。
ポリエステルやナイロン自体には吸湿性はありませんが、すぐに水を蒸散させるため、汗をかいても、小一時間すればサラサラとした着心地に戻ります。
軽くてストレッチ性が高く、着ていることを感じさせない着心地が良いのも人気の理由の一つ。
また洗濯などで縮んだり、シワになることもないので、お手入れが簡単で耐久性がある素材です。
化繊(ポリエステル・ナイロン)のデメリット
天然素材と比べて、チクチクして肌触りが悪い場合があります。
また冬場は乾燥して、静電気が発生しやすいため、敏感肌・乾燥肌・アトピーの人は避けた方が無難。
とくに最近はシワになりにくいポリエステル製のワイシャツも多いため、余計に静電気がおこりやすくなっています。
個人的には最大のデメリットはニオイが残りやすいこと。あまり化繊素材のデメリットとして挙げられませんが、 体臭持ちの方ならすぐに分かると思います。
特にワキは化繊素材の強みである吸湿速乾性の効果を発揮できない密閉された部位なので、その症状は顕著です。
- 汗をかきやすい環境での仕事
- 身体を動かすことが多い
- 敏感肌ではない人
- 体臭が少ない人
- 梅雨から夏にかけて真価を発揮する
化繊素材の代表的なワイシャツ用肌着
ユニクロ「エアリズム」「ヒートテック」
化繊素材の下着といえば、ユニクロの「エアリズム」と「ヒートテック」この2つは外せないでしょう。
もともとスポーツや登山向けだった素材を世に広めた功績は大きいです。
混紡(綿+ポリエステル)
混紡(綿+ポリエステル) の特徴
綿とポリエステルといった数種類の素材同士を掛け合わせて織られた生地を混紡と言います。
肌着として使われる場合は綿×ポリエステルがほとんどですが、レーヨンが含まれたり、商品によっては綿×麻といった無数の組み合わせがあります。
さらに含有率も調整できるので、肌着メーカーが用途別に仕様や性能をコントロールしやすい素材といえます。
しばしば混紡は「綿と化繊のイイとこ取り!」とも表現されますが、実際に私が使用した感想で言うと「綿と化繊の中間」と言ったほうがしっくりします。
メリットだけでなく、デメリットもしっかり混紡されてしまいます。
- 化繊はニオイ、綿は速乾性が無く、どちらもイマイチ・・という人
- 綿のがっしりした着心地が苦手だけど、化繊はニオイがきになる
- 春先から秋にかけて
混紡素材の代表的なワイシャツ用下着
グンゼ「YG(ワイジー)」
YG(ワイジー)は様々なニーズに応える豊富なラインナップを持つ グンゼの主力商品です。
用途に応じて、吸湿速乾・吸汗発熱・カットオフ仕様などさまざまな機能を持つ
Hanes「ビズ魂」
Tシャツ業界の首領であるHanesが販売しているビズ魂はポリエステル45%綿35%レーヨン20%の混紡生地のワイシャツ用下着ビズ魂。
綿と化繊のメリットデメリットを巧くバランスした着易い肌着に仕上がっています。
詳細はこちら 綿とポリエステルのイイとこ取り?Haneの「ビズ魂」レビュー
ワイシャツ用肌着の形状
素材に続いて、次は全体のシルエットや細かい形状について解説します
シルエットは商品よって大きく異なる
上の写真は実際に私が購入したグンゼのthe GUNZEとB.V.DのGOLD、Hanesのビズ魂というワイシャツ用の肌着を並べて撮影したものです。(すべてMサイズ)
写真で分かる通り、3社でシルエットがかなり違いますね。
グンゼのthe GUNZEはゆったりとした巾広なのに対し、B.V.DのGOLDはタイトで細長な形状、Hanesのビズ魂は2社の中間といった感じです。
フィット感は個人の好みがあるので、どのシルエットが正解ということはありません。ただ購入前には自分の体型と好みに合わせた商品を選びたいですね。
身長171㎝体重68kg胸囲91㎝のムッチリ体型の私が実際に着てみた記事を作成したので、参照にしてみてください。
- ゆったりめが好きな人におすすめ。綿100%のグンゼ the GUNZE
- しっかりとした綿の着心地が好きな人におすすめ。綿100%のB.V.D GOLD
- 綿と化繊のバランスにすぐれた混紡生地 Hanes ビズ魂
サイズは胸囲で選ぶ
サイズ | S | M | L | LL |
身長(cm) | 155~165 | 165~175 | 175~185 | 175~185 |
胸囲 (cm) | 80~88 | 88~96 | 96~104 | 104~112 |
もしあなたが身長167cmだったら、どのサイズを選びますか?
やっぱりMかな。
ストップ!
もしあなたが痩せ型で胸囲が85程度だったとすれば、私はSサイズをおすすめします。
普段は身長を参照にしてサイズを決めることが多いとおもいます。しかし、肌着においては「胸囲」も超重要です。
身体にピッタリとフィットさせて着る肌着においては、一番重要な寸法は着丈でも肩幅でもなく、身幅(胸囲)。肌着は胸で着るんです。
証拠に肌着のパッケージのサイズ対応表には必ず胸囲が記載されています。身長は記載が無い場合もあるのに、胸囲は絶対に記載されています。
ほとんどの男性は胸囲なんて測ったことは無いと思いますが、大事なことなので是非一度測ってみてください。
でもあまりキツキツで締め付けられる感じは嫌だな
そんな悩みがある場合、綿素材の肌着であればフライス編みか確認しましょう。
綿素材のTシャツには「天竺編み」「鹿の子編み」などの編み方がありますが、これらは伸縮性に乏しく身体にフィットしづらいため、その上にワイシャツを着るとゴワつき感が強く動きづらくなってしまいます。
一方、フライス編みは幅方向に伸縮するため身体にフィットしやすく、身体の動きを邪魔しないため、疲れにくくしてくれます。
襟はVネックか、Uネック
最近では当たり前になったクールビズ。ネクタイが無くなった首元から肌着が見えるとカッコ悪いですよね。
ボタンを開けても肌着が見えないVネックかUネックにしましょう
女性は細かいところまで見てる!
袖口は絞られているか
クールビズはノーネクタイだけではなく、半袖シャツという文化を広く普及しました。
半袖シャツは涼しくて快適なのですが、問題点があります。腕をあげるとワキが見えてしまうことです。
知らず知らずのうちにセクハラ行為をしてしまっていたかもしれん。
肌着の肩から袖口に向かって絞られていく形状だと、腕を上げてもワキが露出する心配をなくすことができますよ。
裾は長めが良い
ワイシャツ用のインナーの裾は普通のTシャツに比べて10㎝くらい長くなっています。
理由は屈んでもズボンから下着の裾が抜け、背中がでてしまわないようにするため。
お尻の半分くらいまで隠れるとOK
チクチクするストレスを排除
赤ちゃん用の肌着はタグと縫い目が外側に向いています。これは赤ちゃんのやわ肌をかぶれから守るため。
ども大人になっても、着ていて不快に感じるものは無いに越したことはないですよね。
「タグや縫い目がない」といった着心地に配慮した特徴もチェックしましょう。
ワイシャツ用肌着の色
色についてはワイシャツの上から「肌着が透けて見えないか」がチェックポイント。
下記のマイナビの記事でも57.1%の女性がワイシャツからインナーの形や色が透けていないか気にしているというアンケート結果が出ている。
白・ベージュ・グレーについて、メリットとデメリットをまとめます。
王道の白
白のインナーは透けます。目立ちます。
しかも、黄ばみなどの汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。
じゃあ、白の肌着にメリットはないの?
あります。清潔感です。
ラーメン屋の店員さんはどこも黒いTシャツが多いですよね。あれは汚れが目立たないようにするためです。
ですが、一方で高級料理店などのシェフの調理服は白です。何故か?
汚れていないという、清潔の証になるからです。
女性が男性に求める特徴の上位にはかならず「清潔感」がありますよね。
ちなみにグンゼには、白さが従来品よりも15%以上継続するネクストラコットンというものを使用しているthe GUNZEという商品がありますよ。
透けにくいベージュ
3色の中で肌着のラインが最も透けにくいのはもちろんベージュです。透けない理由はベージュは肌の色との差が小さいから。
一方、ベージュのデメリットは脱いだ時の見た目。
エアリズムのお陰でベージュ肌着の認知度が一般的に普及し、ベージュ=ダサいというイメージはかなり薄らぎましたが、やはりまだ抵抗がある女性も少なくない。
さらにインナーを透けさせないようにしたいならば、襟や袖が切りっぱなしの商品があります。ユニクロでいえばシームレス。グンゼで言えば、カットオフという呼び方がされていますね。
最近 台頭してきたグレー
次に透けにくいと言われているのがグレー。
透けてほしくないけど、ベージュがババくさくて恥ずかしいという人向けの色。
だけどなんかちょっと不安じゃありません?グレー。
たまに白ワイシャツの下に色付きのTシャツを着ている人を見ますが、すごい目立ちますよね。
それと同じことになってしまわないかなんて心配になっちゃいます。
私が持っていグレーの肌着を着た時の写真です。
確かに襟などの部分は見えにくくなった気がします。
しかし私が色白のせいか、シャツ全体がうっすら黒ずんでみえます。
プラスアルファの機能について
接触冷感
接触冷感が涼しいのは着た瞬間だけです。
接触冷感の原理は、熱が伝わりやすい素材が肌に触れることで、瞬間的に肌から生地に熱が伝わるために涼しく感じるというものです。
つまり、肌と生地の間に温度差がある時だけです。着て数分もすれば肌から生地の間に温度差はなくなります。
寝返りしたりすることで触れる場所を変えられる寝具や、ゆったりと着る衣服の場合とは違い、肌着は身体にフィットさせて着るため、接触冷感の恩恵は着た瞬間だけにしか得られません。
ユニクロのエアリズムにも接触冷感がありますが、その効果の説明分には「着た瞬間にひんやりとして、涼しい着心地を体感できます。」という絶妙な書き方をしています。
間違っていないけど、誤解を与えそうな表現・・・
夏場の涼しい肌着を選ぶ際は接触冷感ではなく、汗を吸収し発散させてくれる吸湿速乾で選びましょう。
抗菌防臭
よく化繊素材に抗菌防臭と書いてありますが、私はこれは信用してません。
全然効かないんだもん!普通に臭うわ。
「抗菌防臭」と商品に表示をするからには、何かしらの基準があるはず・・・
ということで調べてみるとやはりありました。JIS基準「繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果」というものです。
その内容を確認してみると、代表的な皮膚の常在菌のひとつである黄色ブドウ球菌が本試験の対象菌種のようです。
しかし汗のニオイの原因となる皮膚の常在菌は黄色ブドウ球菌だけでは無いようです。(下記の花王の記事参照)
これ以上のことは調べられていませんが、私個人の経験でいえば抗菌防臭はおまじない程度の認識です。
本当にニオイを気にするならば、おすすめやはり綿100%。もしくはゴールドウィンの最強消臭インナーのMXPですね。
詳細はこちら 脱エアリズム 徹底比較!ニオイを軽減する男の綿インナー
詳細はこちら 最強の消臭インナー MXP
吸湿発熱
吸湿発熱とは、汗などを吸収することで、発熱する素材です。ヒートテックで有名ですね。
こちらについてはごめんなさい。ヒートテック以外を着たことがないので、今年の冬は何着か購入してみてまた追記したいと思います。
まとめ。自分にあった肌着とは
書いてみると大分長くなってしまいました。
肌着は直接身体に触れる衣服です。そのため、体格や汗のかきやすさ、肌質、体臭の有無などで人それぞれでベストな肌着は異なります。
この記事がみなさんのベストな肌着探しの参考になれば幸いです。
私の一番のおすすめの肌着はグンゼのthe GUNZEです。
詳細はこちら 綿を越えた綿 グンゼのthe GUNZEレビュー
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