春から東京に転勤が決まったけど、都会は駐車場代が高いなぁ。でもすこし駅から離れれば駐車場も安い。駅まで自転車通勤で大丈夫かな?
クロスバイクで駅まで通勤していたsutasutaです。
地方から東京への転勤で家探しをする時に悩ましいのが駐車場の問題ですよね。
私の会社は家賃補助はあるけど、駐車場は自己負担。そのため駅近の物件には住みたいけれど、田舎では3000円程度だった駐車場代が数万円になるというのが心理的にもお財布的にも抵抗がありました。
いっそ車を手放すということも考えましたが、数年でまた地方に戻るかもしれない可能性があることや、子供が小さいうちは何かと必要になるため、それも難しい。そのため初めは駅から2.3km程の徒歩30分弱、自転車で10分程の賃貸住宅に住みました。
3年ほど自転車通勤して感じたメリット・デメリットをまとめます。
自転車通勤のメリット
駅から遠い物件も選べて、駐車場代も半額以下になる
東京都23区の徒歩5分以内の駅近物件の駐車場は、3万円/月は最低ラインです。しかし駅から離れれば月1万円以下の価格も見えてきます。毎月2万円の差といえども、年間で24万円、4年間東京にいるとなれば約100万円の差になります。そう考えるとかなり大きい金額ですよね。うまい棒1万本買えちゃいます。
中古の軽自動車も買えてしまうわね。
統計的にしらべた訳ではありませんが、駅から徒歩20分以上になると家賃も駐車場代はグッと安くなるイメージ。私が借りていた浦和の賃貸住宅は駅から徒歩25分の場所で駐車場は6000円/月でした。
『駅徒歩10分以内で、駐車場代も1万円を下回るという条件じゃないと嫌だ!』なんてわがままを言ってしまうと、都心から大分離れなくてははなりません。都心まで1時間30分以上かかってしまうようになり、お金ではなく、時間がもったいないですね。
自転車は消費カロリーが大きいため、ダイエット効果がある
富山県から東京に転勤となり、毎日最寄り駅までの片道2.3kmの道のりを自転車で10分かけて通勤しました。その3年間、体重は66kgをキープできていたのですが、片道800mの徒歩10分通勤になると私の体重はジリジリと増加し、2年経った現在は69kgと3kg程増加してしまいました。
同じ運動時間でも、徒歩(ウォーキング)よりも自転車のほうがエネルギー消費量が大きいため、体重が落ちやすくなります。消費カロリー等の情報は下記のPanasonicのHPに詳しく掲載されたページがありますのでご参照ください。
自転車の消費カロリーを計算!今すぐできる効率的な自転車ダイエット
行動範囲が広がり、周辺のお店に詳しくなる
徒歩の場合は普段の通勤路から大きく外れて歩くようなことはしません。時間もかかるし、フラッと入った知らない道が行き止まりだったり、何も無かった場合の徒労感が大きいからです。
しかし自転車だとちょっとした距離でも『ちょっと知らない道 行っちゃう?』とか考えて、年甲斐もなくワクワクしてしまいます。自転車だと面倒くさいというハードルが低いんですよね。
その結果、今まで知らなかったお店や公園、近道などを見つけられることもしばしば。
自転車通勤のデメリット
雨や雪の日のは道路もバスも大混雑
自転車通勤は雨の日が心配。でもまぁ雨の日はバスで通勤すればいいか。
なんて考えていませんか?私もそう考えていました。もっと言えば、みんなそう考えています。
住んでいる地域にもよりますが、雨の日のバスの乗車人数は体感で晴れの日の2倍以上になります。また雨の日は車で子どもを駅まで送る人も増えるため、道路も混雑します。その結果、下記のような悪循環が発生します。
- 駅までの道路が混雑する
- バスの到着時間が遅れる
- 待ち時間が長くなる
- バス停に並ぶ人がさらに増える
- やっと到着したバスに乗り切れない
- さらにバスが混む
雨の中10分待って、ようやく到着したバスに『乗り切れないため、次のバスをご利用ください』と案内され、乗ることができない。しかも後続のバスも同じ状況が数台続く場合もあります。
雨の中でそんなイライラする状況が続くようであれば、いっそのこと30分歩いて駅まで行くか、カッパやポンチョなどのレインウェアを着て自転車で通勤したほうが精神衛生上良いです。
- 駅まで歩ける徒歩30分以内の物件を選ぶ
- 雨の中でも自転車に乗れるように、カッパやレインコートを準備しておく
朝と昼の温度差で風邪をひく
クールビズが始まる5月の初夏と9月中旬以降の秋口には朝晩の気温がグッと下がり、気温は20度そこそこになります。そんな中、風を切って自転車を軽快に走らせるとかなり肌寒くかんじます。
上着を着ればいいじゃないか
しかし、その季節はまだまだクールビズ真っ只中。自転車に乗る10分の間だけ必要な上着を持ち歩くのはかさ張るし、思っている以上に邪魔になります。
とは言え、何か着ないと寒くて風邪をひいてしまいます。そんな時にオススメなのがロードバイクやアウトドア用のウィンドブレイカー。風を遮ることで体温が奪われないというだけでなく、畳むとコンパクトな手のひらサイズで、かつ重さは200g程度と、持ち運ぶのが全く苦じゃなくなる優れものです。
転倒や追突で加害者にも被害者にもなりうる
私が住んでいる街は駅前の道路は歩道も車道も幅が狭く、車と自転車と歩行者の距離が近い場所でした。そのため毎朝の自転車通勤は気を遣う必要がありました。
自転車なので車道を走っているのですが、後ろからくる車に「早く漕がなきゃ」というプレッシャーを感じてしまいます。そこで焦って無理にスピードを出してしまうと、自身が転倒してしまったり、子どもの飛び出しがあった場合に回避するのが困難になってしまうリスクがどうしても増えてしまいます。
特に雨の日の夜は気をつける必要があります。黒いスーツ・黒いコートだと車の運転手からの視認性は著しく悪いです。かならず自転車には反射板や後方ライトなどで対策をしましょう。
滅多に無いこととはいえ、万が一でも、車と接触してしまったり、歩行者に衝突してしまうと大変な事になってしまいます。
- 万が一に備え、しっかりと自転車保険には加入しておくこと
- 反射板やライトなどの安全に関わるグッズはしっかりと揃えておく
自転車通勤のデメリットは、しっかりと準備すれば不便も解消できる
メリットとデメリットを並べましたが、読んでしまうとデメリットのほうばかりが気になってしまいますよね。しかしそれらを補う準備をしっかりすれば、不便な点は軽減することが可能です。
今回ご紹介した準備などで多少お金はかかってしまうかもしれませんが、最寄り駅までの自転車通勤をすることで得られる金銭的なメリットを考えれば安いモノです。
家賃や駐車場代といった固定費は下げつつ、日々の自転車通勤でエクササイズ。雨の日の通勤ストレスも出来る限り軽減して快適にするのが、地方から東京に転勤してきた人へのおススメのスタイルですよ。
自転車通勤する上で、必要・便利だったものをまとめた記事も作成しました。
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