本記事では二段ベッド子ども用マットレスの選び方と、素材別の違いを解説します。
- 「成長したら買い替え」と割り切る人は高反発ウレタン
- 「長く使いたい」&「男の子が使う」場合はボンネルコイル
- 「長く使いたい」&「男の子が使う」場合はポケットコイル
- 「敷布団派」の人はパームマットレス
やっと「これだ!」と思える二段ベッドを見つけたのもつかの間、こんどは「マットレス」探しに奔走したsutasutaです。
せっかく悩んで選んだ二段ベッド。でもマットレスの寝心地が悪かったら台無しですよね。
マットレス選びはフレーム選びと同じくらい・・・いやむしろ寝心地に直結するぶん奥が深く、商品によって特徴はさまざま(;^ω^)
この記事では子ども用2段ベッドのマットレスの選び方を体系的に説明します。
ギュッと内容をまとめました
2段ベッド用マットレスの選び方
最初に「サイズ」や「必要な機能・特徴」について説明します(^◇^)
二段ベッドマットレスの厚さ
2段ベッドのマットレス選びで、まず一番にチェックすべきは「厚み」です。
上段からの転落が一番怖いですからね。
マットレスを敷いたあとの柵の高さはどのくらいあれば良いの?
SGマーク認定基準の『20㎝』が目安かな
SGマークとは、安全な製品の略号。製品安全協会が定める安全な商品の基準を満たした商品にのみ表示されるマーク(詳しくはこちら)
20㎝以下だと危険ということはありませんが、最低でも15㎝程度は確保したいところ。
二段ベッド(マットレス無し)の柵の高さは一般的には25㎝程度。そのためマットレスは10㎝以下のものから選ぶことになります。
柵が低い二段ベッドは選ばない方良い?
そんな場合は転落防止ガードなどを利用すれば大丈夫
転落防止ガード(ベッドフェンス)は布団もずり落ちてしまうのを防ぐのにも役立つのでおすすめです( ´∀`)bグッ!
二段ベッドマットレスのサイズ
マットレスには規格のサイズというものがあります。
マットレスサイズ | 略称 | 寸法 |
シングル | S | 97×195㎝ |
セミシングル | SS | 80×195㎝ |
シングルショート | SS | 97×180㎝ |
セミシングルショート | SSS | 80×180㎝ |
二段ベッドの『フレームの内側の寸法』と『マットレスのサイズ』が合っているかを確認して購入しましょう。
ポイントはちゃんと数字で確認すること。「S」「SS」などの略称だけで判断するのは危険です。
シングル(S)は問題ないのですが、『SS』という略称には注意が必要。
間違いやすい「SS」サイズ
- セミシングル(80×195)
- シングルショート(97×180)
さらにセミシングルは幅80~90㎝と範囲が広いのも間違いの元 (;´・ω・)
繰り返しますが「ちゃんと数字で確認」することが大事です!
お手入れしやすいもの
通気性の良いスノコベッドでも、定期的にマットレスを干さないととカビてしまうおそれがあります。
しかしマットレスが重いとメンテナンスが大変。(特に上段の場合)
そのため下のようなお手入れしやすい機能があると、日々のお手入れも楽チンになります。
メンテナンスしやすいマットレス
- 軽い
- 折りたためる
- 分割できる
子どもには「硬め」で「通気性が良い」マットレスを
マットレス選びには「体圧分散性」や「反発性」など、いろいろとチェックすべき性能があります。
しかし、まずは子どもならではの「寝返り」と「寝汗」が多いことに注視してマットレスをえらびましょう。
まずは寝返りについて。
柔らかいマットレスは反発力がすくないため、寝返りをするのに力が必要になります。そのため筋肉が疲れてしまい、せっかくの睡眠の邪魔になります。
「寝ても疲れが取れない」なんて40代の私のようなことを言ってしまうかも・・・そのため子どもには硬めのマットレスが推奨されます。
また寝汗が多いのも子どもの睡眠の特徴。汗の蒸れで寝苦しさを感じさせないようにしたいところ。
暑い空気は上部に溜まりやすいため、二段ベッド上段は特に注意が必要。
寝苦しいだけではありません。スノコとの間にカビが生えてしまうおそれもあります。
そのため子ども用のマットレスは通気性が良い物が望ましいといえます。
ちなみに通気性の良いマットレスだけではなく、汗を吸水してくれる「敷パッド」や、まだおねしょの心配がある場合は「防水シーツ」も必ず使いましょう。
せっかくのマットレスが汗やおしっこでシミだらけになってしまいます(;^ω^)
2段ベッド用マットレスの選び方まとめ
- マットレスの厚さ
- 柵の高さが15~20㎝を確保できるもの。10㎝程度が目安
- サイズ
- フレームの内寸とマットレスのサイズが合っていることを『数字』で確認
- お手入れのしやすさ
- 「軽い」「おりたためる」「分割できる」とお手入れしやすい
- 子供の寝心地
- 寝返りがしやすい「硬め」、蒸れにくい「通気性」がある
2段ベッド用マットレス4つの素材の違い
ここからはマットレスの素材を紹介します。
前章で紹介した「硬さ」や「通気性」「重さ」などに注目して紹介します。
ウレタン(高反発)
画像参照元:ベッド通販専門店ネルコ-neruco
材質 | 高反発ウレタン |
硬さ | かため |
価格 | 5000~10000円 |
通気性 | △ |
耐久性 | △ |
体圧分散性 | △~〇 |
重さ | 5~8kg |
高反発ウレタンは適度な弾力性で身体をしっかりと支え、寝返りもうちやすい素材。
写真のような「プロファイル」加工があると、体圧分散性の効果も期待できます。
おねしょしてしまった場合も「水洗いが可能」で、重さも5~8㎏程度と軽いので日々のお手入れも簡単です。
「通気性が悪い」「耐久性が低い」というデメリットがあるので、成長してからマットレスを買いなおすというスタンスの方におすすめ。
ボンネルコイル
参照元:ベッド通販専門店ネルコ-neruco
材質 | ボンネルコイル |
硬さ | 硬い |
価格 | 10000~15000円 |
通気性 | ◎ |
耐久性 | 〇 |
体圧分散性 | △ |
重さ | 15kg程度 |
らせん状に巻いたコイル(スプリング)同士をつないで「面」で身体を支えるマットレス。
体格がしっかりとした男性向け。
寝心地は硬めで、強い弾力性があるため、寝返りもかんたんにすることができます。
内部は空洞なので通気性がよく、耐久性にも優れているため、長く使い続けたい人におすすめ(特に男の子の場合)。
デメリットは「音」。コイル同士がつながっているため、寝返りをうつと全体が振動して「キシキシ」と音が鳴ります。
また廃棄する際は「粗大ゴミ」扱いとなり、お金と手間がかかります。
ポケットコイル
参照元:ベッド通販専門店ネルコ-neruco
材質 | ポケットコイル |
硬さ | 普通 |
価格 | 10000~20000円 |
通気性 | 〇 |
耐久性 | 〇 |
体圧分散性 | ◎ |
重さ | 15~20kg程度 |
コイルを一つずつ小さな袋(ポケット)に入れて全体に敷き詰めたマットレスです。
ボンネルコイルは「面」で身体を支えるのに対し、ポケットコイルは「点」で身体を支えます。
そのため体のライン沿ったフィット感が特徴。男性よりも骨盤(お尻)が大きくなる女性(女の子)におすすめのマットレス。
寝心地は柔らかめなので、ある程度成長しているお子さんにおすすめ。
ボンネルコイルにくらべて通気性が悪く、重量も重いため、日々のお手入れが少し大変。
ボンネルコイルと同様に、廃棄する際は粗大ゴミ扱いなので手間とお金がかかる。
パーム
パームマットレスは「ヤシの実」の繊維を固めた板に、クッション性のあるウレタンで挟んだマットレスです。
かなりの硬めの寝心地で「畳よりちょっと柔らかいかな?」ぐらいの感触。
個人的には固すぎると感じるので、敷布団を使いたい人向けにおすすめ。
軽くて通気性が良いので、湿気が溜まりやすくスノコの上に直接敷くのが不向きな敷布団の下側に使用するのにはもってこいの素材です。
マットレス素材のまとめ
マットレス材質 | 高反発ウレタン | ボンネルコイル | ポケットコイル | パーム |
硬さ | かため | 硬め | 普通 | かなり硬め |
価格 | 安い | たかめ | 高い | 普通 |
通気性 | 低い | 高い | 良い | 良い |
耐久性 | 低い | 高い | 普通 | 高い |
体圧分散性 | 普通 | 普通 | 良い | 低い |
その他 | 温度で柔らかさが変わる | きしみ音がする | 重い | ダニの心配ある |
2段ベッド用のマットレスは子どもが小さい時だけと割り切るならば、安くてメンテナンスが簡単な「高反発ウレタン」がおすすめ。
同素材のデメリットである「ヘタり」も気にならなりません。(1万円以上の中級の商品であれば耐久性もアップさせることもできる)
通気性が悪い素材なので「敷パッド」と「除湿シート」でしっかりとカビ対策の準備しておきたい。
男の子であればボンネルコイルがおすすめ。
体重が成人男性になってもしっかりと身体を支えてくれる。通気性もバッチリで価格もお手頃。ただし種類は少な目。
女の子であればポケットコイルがおすすめ。
男性に比べ女性はお尻が大きくなるため、体圧分散性に優れるポケットコイルが向いています。
女の子は小学4~5年生(10~11歳)で第二次成長を迎え、一気に身長が伸び、大人同様の体格になります。
お子様がすでに小学生で且つ女の子ならば、ポケットコイルがおすすめ。
子ども用2段ベッドマットレスの選び方のまとめ
本記事では子ども用二段ベッドマットレスの選び方を紹介しました。
最後にポイントをまとめます。
マットレス選び方まとめ
- マットレスの厚さ
- 「柵の高さ20㎝」を確保できるマットレスの厚さを選ぶ。不安な場合は「転落防止ガード」がおすすめ
- マットレスのサイズ
- サイズは「必ず数字を確認すること」。略称だけで判断すると危険(特にSSサイズ)
- お手入れのしやすさ
- 「軽い」「折りたためる」「分割できる」と日々のお手入れが楽チン
- 子どもの寝心地
- 子どもは寝返りと寝汗をが多いので、「硬め」で「通気性の良い」マットレスがおすすめ
- 高反発ウレタン
- 耐久性は低いが、低価格でお手入れも簡単。「子どもが小さいうちだけ」と割り切る人におススメ
- ボンネルコイル
- 通気性が良く耐久性も高い。面でしっかりと身体を支えるため、体格が大きくなる男の子におすすめ
- ポケットコイル
- 体圧分散性に優れるため、骨盤が大きくなる女の子におすすめ
- パーム
- 厚みが薄く通気性に優れる素材。かなり硬めの素材なので、敷布団の下に敷くのにうってつけ。
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