20代の頃は友人や同僚の結婚式が毎年1、2回ありましたが、30半ばを超えると、結婚式に出席する機会もめっきり少なくなります。
そんな折り38歳を迎えた私に高校時代のフェンシング部の友人から連絡がありました。
とうとう私も結婚することとなりました。結婚式に来てくれるかな?
いいともー。結婚式久しぶりだし、楽しみにしとくわー
高校時代の部活友人一同で余興もお願いしたんだけど、良いかな?
おう!任せとけ(これはヤバいぞ)
その時は威勢よく返事しましたが、内心ビビってました。
38歳で余興を頼まれて困った理由
時間ない、スキルない、式場遠い、住んでる所バラバラの四重苦
- 余興する友人4人全員が妻子持ちで、まとまった時間がとれない
- 宮城、東京、名古屋とバラバラの場所に住んでいて集まれない
- 披露できるような特技やスキルがない
- 式場が宇都宮なので下見ができない
つまり、ダンスや楽器演奏、サプライズムービーといった定番の余興が不可能なんです。
ダンスとかすごい盛り上がるから好きなのですが、20代の頃のような、ノリと勢いに頼った余興は38歳の現在では少し気が引ける・・・
ネットのおススメの余興案は見たことがあるようなものばかり
困った私は、「練習不要」「おススメ余興」などで検索してみました。
しかしででてくるのは「ビンゴ」「クイズ」「目隠しして新婦の手を当てる」など見たことあるようなものばかり。
悪くはないのですが、何かオリジナリティがほしいと悩んでいました。
そんな状況の中ひねり出したオリジナルの余興アイデアを紹介したいと思います。アレンジが効く余興なので参考にしていただければと思います。
ダーツでハートを射止めろ。外れたら「罰ゲーム 愛の試練」
ルールも簡単。ぶっつけ本番でもいける。
- 新婦にダーツを3本渡し、準備した的に投げてもらう。
- 的の中心に貼り付けたハートに当たれば、景品をプレゼント
- 外れた場合は、刺さった番号の「愛の試練(罰ゲーム)」を新郎に実施してもらう。
ダーツを使うことによってエンターテイメント性を上げる狙いです。
- もし1投目でハートに当たってしまった場合は?
-
なんやかんや理由をつけて、なにか一つ罰ゲームを実施してもらいましょう。準備した愛の試練をしてもらえないのは悲しいですし、盛り上がらないですよね。
- 3投すべて外してしまった場合は?
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3投すべて中心のハートを外してしまっても、愛の試練を乗り越えた証として景品をプレゼントしましょう。
ダーツはNGな会場もあるので、事前に式場に確認を
ダーツが的を外れた場合、式場の床や壁を傷つけてしまう恐れがあります。
事前に式場に連絡をして問題が無いか確認しましょう。
先端が尖ったものじゃなくても、吸盤やマグネットでくっつくダーツもありますのでこちらを使用すれば、式場の方の心配をかけることもありません。
「愛の試練」の内容
この余興の重要なポイントは「愛の試練」の内容です。私たちが考えたもののいくつかをご紹介します。
会場のお客さん達にも分かりやすく伝えるためにスライドを準備しましょう。
文字だけだと寂しいので、イラストもあると華やかになります。 イラストはフリー素材で有名ないらすとやさんからダウンロードできます。
プロポーズ再現(新婦ver.と新婦父ver.)
プロポーズ再現だけだと普通すぎると考えた私たちは、再現相手を新婦ではなく新婦父親としました。
いきなりハードすぎるわ!
とツッコミたくなりますが、これはスライドを発表したときのインパクトを与えるためのもの。 実際にこれをやれと言われたら正直無理ですよね。少なくとも私は絶対にできません。
もしこの罰ゲームにダーツが刺さってしまった場合には、司会が誘導して再現相手を新婦に変更してあげましょう。
新婦は新郎のここが好き5つ。30秒以内に新郎が答えるよ
事前に新婦から「新郎の好きなところを5個」を聞き出しておき、それを新郎に当ててもらうというもの。新婦の連絡先が分からない場合は、式場経由で新婦の連絡先を教えてもらいましょう。
新婦からに聞き出した【新郎の好きなところ5個】は会場のスライド画面に映してお客さんに見えるようにします。そうすることで新郎が回答した時のお客さんの反応を楽しめます。新郎にはスライドの答えが見えないようアイマスクで目隠をしてもらいます。
もし正解の場合は「オ~ッ」と言う声とともに拍手が起こり、不正解の場合は「おいおい、うぬぼれんなよ!」的な祝福のヤジをもらうことができます。
- 新郎にはうぬぼれ発言を促す
- 逆を言えば、新郎が謙虚なことばかりを言っていると盛り上がらないので、ここは超重要です。
- 面白いアイマスクを準備する
- シャッターチャンスを作ることができ、盛り上げることができます。
30秒でお互いの似顔絵を書いてください。サプライズ演出あり
新郎新婦にスケッチブックを渡し、互いの似顔絵を30秒程度で描いてもらいましょう。しかし、ただ似顔絵を描いただけではつまらない。
そこでサプライズ演出を仕込みます。
それは新婦側のスケッチブックだけに、プロに書いてもらった新郎新婦2人の似顔絵を差し込んでおくこと。 似顔絵を公表したときに盛り上がる上に、似顔絵はそのままプレゼントすることができます。
似顔絵はどこに頼めばいい?
似顔絵を描ける友人や知り合いなんか居ないよ~
私もいませんでしたが、ココナラというサイトで似顔絵を描いてもらうことができました。
自分もしくは新郎新婦が好きそうなタッチのイラストレーターさんを選ぶことができます。
1枚だいたい5000~10000円くらい
ちなみに、ココナラでは結婚式の余興の企画を代行して考えてくれるサービスも販売されていて、M1グランプリで4回戦まで進出した芸人さんなどが出品しています。
安いのものでは3000円くらいから請け負ってくれるものもあるので、下手に頑張るよりも頼んでしまったほうが楽な上に、面白い余興ができるかもしれませんね(;’∀’)
脱線しましたね。話を戻します。
似顔絵を公表する際、遠くの席に座るゲストには見えにくい難点があります。
そのためビデオカメラで撮影している映像をリアルタイムでプロジェクターに映すと、ゲストをおいてけぼりにしないですみますよ。
詳細はこちら リアルタイムでビデオカメラの映像をプロジェクターに映す方法
- 新婦の連絡先
- 似顔絵用の2人の写真
- プロに描いてもらった似顔絵
新郎の高校時代の写真をネタにする。
ドラクエ風に味付け
新婦がしらない新郎の面白い写真あればおすすめしたいのがこちら。私たちはただ紹介するだけでは面白くないので、ドラゴンクエスト風のスライドを作成しました。
どういったものかと言うと、高校時代の新郎のオモシロ写真とともに、
- たたかう
- じゅもん
- にげる
- だいすき
のお馴染みのコマンドの中からどれかを新婦に選んでもらう。といったものです。
【にげる】を選んだ場合
「しかしまわりこまれてしまった」とお決まりの言葉に新郎の微妙な顔のUP写真を添えてスライドに表示。【だいすき】をえらぶまで続けるパターン。
【たたかう】を選んだ場合
こうげきで新郎を倒します。
倒された新郎が起き上がり
「夫婦になりたそうな目でこちらをみている。永遠の愛を誓いますか?」とつなげます。
【だいすき】や【誓います】と新婦が答えてくれた場合は、再度聞き返して観客に拍手をもらって終了。
ドラクエネタなので人や年代といったお客さんを選ぶ内容ですが、評判がよかったです。
- 新郎の高校時代の恥ずかしい写真
- スライド
愛の試練の余興ネタを考える際の注意点
内輪ネタに走らない
盛り上がらない理由で一番多いのが、内輪ネタ。
新郎側しか分からない人物や話のネタは新婦側の来賓を置いてけぼりにします。
「茶パ王のフレッシュ」
「伊藤先生 頭皮から湯気事件」
とか、私の高校友人仲間内では鉄板のオモシロネタなのですが、何も知らない人にとっては1mmほども面白くないですよね?
新郎新婦だけでなく、会場全体で楽しめる余興にしましょう。
下ネタや下品なことをしない
新郎側の来賓は下ネタに寛容な場合が多いですが、新婦側来賓は下ネタがNGな方も多いです。
まだ新郎側が笑ってくれれば幸いですが、新郎側からも笑いが起こらなかった場合の気まずさは言葉では言い表せません。
近年はアキラ100%やいつも明るい安村など、裸ネタ芸人が人気ですが、下ネタを選んだ時点で8割方失敗するとみて良いと思います。
観客から見えない出し物はしない。プロジェクターを活用する
よくネットでおすすめ余興などを調べると「花嫁の手を当てるクイズ」が紹介されていますが、個人的にはこれはおススメしません。
なぜならば、観客側からは何をしているかよく見えないからです。
以前、このゲームをやっている披露宴に参加しましたが、新郎新婦の高砂付近で何かわちゃわちゃやってるな~くらいしかわからず、お客さんはおいてけぼり。
全然盛り上がっていませんでした。
会場のスライド画面を駆使して、会場の人全員が状況をわかるように心がけましょう。
スライドを作成するか、もしくはハンディビデオカメラをプロジェクタと接続し、リアルタイム中継するように工夫したいですね。
時間が長くならないに短時間で。ベストな時間は5~10分。
余興はその言葉通り「おまけのエンターテイメント」であり、あくまでおまけです。ダラダラと15分とかすると、尻すぼみになります。
ベストは5分。最長でも10分。
この程度の長さがおススメです。 今回私たちは10分以内に抑えることを目的としましたが、少しオーバーしてしまいました。
無事に余興が盛り上がりました。
なんとか練習無しで、スキル無しの私たちでも、余興を無事に行えることができました。
すこし新郎に負担をかけさせてしまった感が否めませんでしたが、楽しんでもらえたようなのでよかったです。
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