結婚式の余興が失敗する要因の一つとして、『ゲストをおいてけぼりにしてしまう』が挙げられます。その原因は余興自体がゲストが見えないこと。
クイズや手品などの余興は新郎新婦の近くで披露されるため、遠くの席のゲストは何をやっているのか分かりません。その結果「よくわかんないや」と暇を持て余してしまいます。
本記事ではそんな遠くの席のゲストにも余興を楽しんでもらうために、ビデオカメラで撮影した映像をリアルタイムでプロジェクターに投影するのに必要な機材と配線について説明します。
プロジェクターとビデオカメラの配線のつなぎ方
撮影している映像をプロジェクターにリアルタイムで映すこと自体は簡単で、ビデオカメラとプロジェクターをHDMIのケーブルで繋げるだけです。
ただ選ぶ際の注意点が2つ。それはHDMIケーブル先端の端子の規格と長さです。
HDMIケーブルの端子の規格を確認
ビデオカメラに搭載されているHDMIの端子は「HDMIミニ」という一回り小さいものの場合が多いです。
ケーブルの長さは10m程度はほしい
プロジェクターのHDMIの接続部から撮影したい場所までの距離にもよりますが、ビデオカメラを持って移動することになるので、10mくらいの長いケーブルが必要になります。
プロジェクターで投影する際は、録画モードにするとプロジェクターに投影されなかったり、ハウリング(キーーンってなるあれです)してしまいます。録画モードにしないで使用しましょう。
パソコンも使用している場合はHDMI切替器を使う
ノートパソコンの画面をプロジェクターに投影する余興の場合は、ノートPCとビデオカメラで画面を切り替える必要がある場合はHDMI切替器を使いましょう。
サンワサプライの400SW018はワンタッチで切替が可能で、この用途にピッタリな仕様です。
また無線でビデオカメラの映像をリアルタイムで映す機器を紹介したブログがあったので、ご紹介します。
お坊さんならではの使い方で面白いです。
事前に式場にチェックすること
●そもそも、リアルタイムで映像を流していいか?
断られることは無いとおもいますが、事前に式場には余興の内容は相談しておきましょう
●プロジェクターの端子がHDMIに対応しているか
すこし前のプロジェクタを使っていたりするとHDMIではなくVGAだったりします。(※VGA:パソコンのモニタでおなじみの端子。D-Subが代表的)
VGAはアナログ信号でHDMIはデジタル信号なので、もし会場のプロジェクターがVGAだと、ビデオカメラのHDMIとの画面の切り替えは難しいかもしれません。
その場合はビデオカメラ側のケーブルもアナログ信号のRCA(赤白黄の昔からよく見る)にしなければならないと思われます。
●ケーブルの必要な長さ
ビデオカメラの端子接続部から、余興をおこなうスペースまでの距離が何メートルか。HDMIのケーブルは10mを越えてくると、信号強度も落ちてきて正常に映像が映らなくなるおそれがでてくるのでご注意ください。
●すべての機器が正常に作動するか
本番と同様の配置、配線でビデオカメラおよびPCモニタの映像が正常にプロジェクターで投影されるか確認しましょう。できれば本番当日より前には確認しておきましょう。最低限、当日の本番が始まる前に確認しましょう。
撮影する際のポイント
素人ではプロのカメラマンのように上手に撮影することができません。とりあえずは下の事を注意してみてください。
●ビデオを安定させて持つ
三脚を使うのが一番いいですが、準備できない場合は手持ちになります。その場合は脇を締めて両手でしっかりとビデオを持ちましょう。
●カメラを振り回さない
たとえば新郎新婦を映していて、背後にいる司会者のほうに撮影を切り替える場合などに、普段と同じスピードはいけません。画面がギュルンッと切り替わってしまい、見ているほうは目が回ってしまいます。撮影する場所を変えるときは3~5秒くらいかけてゆっくりと移動しましょう。
●ズームアップしすぎない
ついつい機能を使いたくなって拡大をしたくなってしまいますが、ズームしすぎると手ブレが目立ってしまいやすくなります。基本は誰が、何をしているか?がわかるように広角で撮影しましょう。
と、言いつつも、普段から慣れていないと難しいので、事前に何をどのように撮影するかをシミュレーションしておくことが重要だと思います。
まとめ
余興は新郎新婦のために行うものですが、じつは新郎新婦はゲストに楽しんでもらいたいと思っているものです。
この新郎新婦の期待に応えることはプレッシャーではありますが、アイデアを捻りだして頑張りましょう!
コメント